点火チューニングで定評のあるオカダプロジェクツ様からPlasmaDirectの試作品をご提供いただき、1ヶ月ほど試運転を行い、効果を検証致しました。PlasmaDirectとは、ノーマルのイグニッションコイルと交換して、点火エネルギーの増大による燃焼効率の向上を見込める製品です。
詳細についてはオカダプロジェクツ様のホームページからご確認ください。http://www.okadaprojects.com/p_pd.html
まずは製品の適合確認、及び製品開発のため、当社開発車両のVolkswagen Golf 7Rをオカダプロジェクツさんに2日ほど預けました。開発は、実走行におけるロギングを行ない、ECUからのログデータを解析しながら最終的な仕様まで徐々に煮詰めていく様です。
PlasmaDirect装着後、1ヶ月で1,500kmほど走行致しましたが、エンジンの不具合やECUのエンジンフォルトは一切ありませんでした。公道での試運転では、パーシャルスロットル時に、中回転域からのトルクとレスポンスアップを体感できましたが、数値上で実際にどれぐらいの出力向上が見込めるのかを検証するため、シャシーダイナモを用いて比較テストを行いました。
今回は、横浜都筑区にあるVehicle Engineeringさんのシャシーダイナモを使用させていただきました。

まずはローラーの負荷をクルマに学習させるために3回まわして、15分間クーリングしました。
クーリング後にノーマルのイグニッションコイルで3回計測して、15分間クーリングしました。

最後に、イグニッションコイルをPlasmaDirectに交換して3回計測しました。

※ 当社では、真剣に製品テストに取り組んでおります。同じ日に、同じ気温で、同じオペレーターで、同じ条件下になるよう計測致しました。今回はメーカーより試作品を提供頂きましたが、結果の良し悪しに関わらず、一切の偽りなく掲載するよう心掛けております。
ノーマルイグニッションコイル
計測1回目: 286hp / 397Nm
計測2回目: 288hp / 399Nm
計測3回目: 289hp / 398Nm
平均値: 287.6hp / 398.0Nm
PlasmaDirect
計測1回目: 293hp / 404Nm
計測2回目: 295hp / 408Nm
計測3回目: 295hp / 410Nm
平均値: 294.3hp / 407.3Nm
Average Delta (平均値の差異)
+ 6.7hp
+ 9.3Nm
ノーマル2本目、PlasmaDirect2本目の計測結果

今回のテストでは、Volkswagen Golf 7R にPlasmaDirectを装着して確実にパワーとトルクが向上する事を確認致しました。また、製品の性質上、失火やノッキングへの耐性向上も期待できることから、出力向上と共に安全マージンの確保も同時におこなえる非常に優れた点火チューニングである事を確認致しました。
以上の理由から、当社では、ノーマルからハードチューンドな車両まで、チューニングの度合いに関わらず有効なチューニングパーツとして、PlasmaDirectを強く推奨致します。
株式会社ソオス
Semba Optimal Racing Solutions
www.sors.jp